金曜日から3連休をいただいていたのですが、その中で土日を使ってNRに参加してきました。
NRとは「ネイチャー&リラクゼーションコース」の略で、自然の中で自分の心と向き合うグループセッションです。NORIKAが通っているカウンセラー養成スクールで定期的に行われているセッションの1つで、今回は伊豆の南熱海に1泊2日で行ってきました。
(ちょっと話が重くなる部分もありますので、辛くなったら読むのをやめていただいてもかまいません)
2日間で行ったセッションはアートセラピー(2日間で4回)、セルフツリー、リラクゼーションのイメージトレーニングとマッサージ(これ、ものすごく気持ちよかったです~)、箱庭療法です。
今回はNORIKAの描いた絵も載せてみます。NORIKAは絵のリード(描かれた内容と描いたときの気持ちを見て聞いて、その人の心理状態や課題などのメッセージをお伝えすること)があまり得意ではないのですが、NORIKAがカウンセラーから実際にいただいたメッセージも書いていこうかと思います。
まず1枚目。お宿に着いて直後に描いたものです。
テーマは「今(これを描いている段階)の心の形」でした。
<NORIKAの中のイメージ>
心の形=ハートが浮かんだのでハートを描き、中心のハート行きの新幹線から見た山の緑が印象に残っていたのでその色を塗りました。まわりの色はお宿から見えた海と山の色。中心の黄色は何かわからないワクワク感をあらわしてみました。
<カウンセラーのメッセージ>
緑や青の色が多いですが、これらは「知性」の象徴です。感情よりも「知性」や「理性」で行動している部分があるのではないでしょうか?黄色は「気づきの色」といわれているので、ここに来る段階で何かに気づき始めたのかもしれません。
<NORIKAの回答>
確かに普段、感情が表に出ることはほとんどないです。特に仕事中は接客業ということもあり、感情を殺す場面も多いです。
この後「セルフツリー」へ。これは森の中で自分の気になった木を見つけ、その木と対話することで自分の心の課題などを見つけていくセッションです。
写真がないので説明しづらいのですが、NORIKAの選んだ木は崖の上に立って、大きな枝を広げていた木でした。
<選んだ理由>
最初は木が気になったのではなく、枯れ木が枝に引っかかっていたのが気になり、足を止めました。枯れ木を枝から取ろうとしたのですが取れず、それが余計に気になってこの木を選びました。葉っぱが全て上を向いていることと、枝を大きく広げて全てを包んでくれるようなところが安心して気に入りました。崖の上にたっているということは(カウンセラーに)指摘されるまで気づきませんでした
<カウンセラーのメッセージ>
選んだ木はその木を選んだ人自身をあらわします。葉っぱが上を向いている部分など、前向きな部分はすばらしいと思いますが、枝をよく見るとあちこちに伸びすぎていてちょっと収拾がつかない状況になっているようにも見えます。また崖の上に立っていているということは根のどこかに力が入って必死でたっているということ。少し頑張りすぎなのではないでしょうか?
<NORIKAの回答>
好奇心旺盛なので色々なものに手を出すのですが、やりすぎて収拾がつかないことが多々ありますまた、仕事でも相手のフォローにまわりすぎて気づくと自分の仕事が溜まることもしょっちゅう。それを先輩に指摘されることも多いです。いつも自分のことは後回しになってしまっています・・・。
セルフツリーはホント当たっててびっくりしました。自分の心の声を聞いた気がします・・・。
セッション後、お宿に戻って2回目のアートです
テーマは「今の気持ち」。
<NORIKAのイメージ>
セルフツリー後なので頭の中にイメージした木を描きました。選んだ木は傾いていたのですが、私の中ではまっすぐ立っていたのでそれを描きました。
何故か2回目のカウンセラーのメッセージが完全に抜けています・・・。「木が(傾いていなくて)まっすぐになった」という言葉だけは覚えているのですが・・・。
夕食後、リラクゼーションタイムリラクゼーションのイメージトレーニングとマッサージをペアになって行いました。これがすごーく気持ちよかったっす・・・
それが終わってから3回目のアートです
テーマは「今の気持ち」です。
<NORIKAのイメージ>
マッサージしてもらった時の手がとても暖かかったので、心が温かいものに包まれているイメージで描きました。
<カウンセラーのメッセージ>
最初と比べて全体に色を塗っています。全体に塗るということがそれだけでエネルギーを使いますのでNORIKAさんのエネルギーが満ち溢れている状態なのではないでしょうか?
2日目、朝食後4回目のアート。
<NORIKAのイメージ>
心が海に包まれているイメージで描き始めていたのですが、私の中で海というのが暖かいイメージなので半分をオレンジや黄色の混合色に塗りました。境界線の緑は描いてるうちに偶然できた色で「これもアリかな?」と思ってそのままにしています
<カウンセラーのメッセージ>
途中で「(緑が出てきても)ま、いっか」と「適当」になっている部分が見受けられますが、話を聞いていると実際はちゃんとしたいのではないのかなぁ?と。またハートが浮いているようにも見られることから「自分の居場所」がなくて不安な部分があるのではないでしょうか?
このメッセージで「そうかな?」と思いつつ、箱庭へ。
箱庭療法とは人形や置物など、好きなものや気に入ったものを好きなところに置いていき、自分の世界を作るものです。この世界から今の自分がどうしたいのかを考えていくセッションになります。
作った箱庭も写真があればいいのですが、ないので文章で説明。
NORIKAは南国(サイパン)の海、というテーマで作りました。貝殻やらジュゴンやらイルカ、カメの人形(サイパンの海でジュゴンやイルカに会ったことはないのだけど)を青いタオルの上に無造作に置き(この時、自由を表現したくて人形の方向は全てバラバラにしました)、中央に南国っぽいお花やイルカの置物を置いた後、なぜか気になった緑の卵型の置物を中央に置きました。
箱庭は作った後にそれを元にストーリーを作るのですが、NORIKAはサイパンの海でダイビングをちゃんとやろうと決めたという話と卵はよくわからないけど気になったので置いた、と説明しました。
その後、カウンセラーや一緒に参加した方からメッセージをもらうのですが全員共通していたのが「この箱庭、寂しいね」という言葉。
この後のカウンセラーのメッセージにびっくり
気になった卵というのはNORIKAさんの大切なものじゃないでしょうか?何か大切なものはありますか?
そう、聞かれたんです。
これに対してNORIKA、答えられなかったんですよね、実は。
と、いうのも物事にたいして順番がつけられなかったんです。それと同時に思い出したのが今の会社に就職した直後にフロントの先輩に言われた一言
「NORIKAって笑顔が作り笑顔なんだよね」
なんでこれを思い出したかというと、これを言われたことを母に相談したときの言葉が引っかかっていたからなんです。
「たぶん私(母)のせいかな」
NORIKAの母は4人兄弟の3番目で長女なのですが、母の母(NORIKAの祖母ですね)は母が幼少の頃、一番上のお兄さんしか可愛がらなかったのだそうです。その反動で母は幼い私に愛情という名目でほしいものを全て与えてくれたんです。(母子家庭なので余計それが大きかったらしい)
そのため、NORIKAには全てが「当たり前」にあったので、「本当に嬉しかったこと」という記憶がないまま育ったのだと。これ、分かりますか?つまり、何か嬉しいことがあっても心のどこかで「それが当たり前」だと思う部分があったんです。それがたとえどんなに努力して実を結んだことだったとしても・・・。
だから「本当に嬉しいとき」の笑顔を知らない。それが出ないから先輩には「作り笑顔」だ、といわれたんでしょうね。
あと母に昔から言われていたこと。
「泣いても何も始まらない」
こう教えられたときからNORIKAは「泣く」ことを忘れていました。泣くことに何の意味もないと思っていたんです。
悲しければ泣けばいい、嬉しかったら笑えばいい、腹が立てば怒ればいい・・・
そうなんです、NORIKAが大切にしたいもの。ほしかったもの。それが卵の正体・・・。
卵に閉じ込めて完全に冷え固めてしまった「感情」だったんです。それが1枚目の絵の中心に描いた緑のハート・・・
常日頃、「直感で生きています」とまわりには言っていたのですが、それは全く違くて実際は知性と理性で生きてきたんだと気づかされました。
それともう1つ、感情がほしかった裏にあったのは「孤独」や「寂しさ」だということも気づきました。
一人っこだし、長女だし、母の愛情の与え方が物理的なものだったから、きっと心は常に寂しかったんでしょうね。特に小さい頃は母が忙しくて甘えられなかったし。
セルフツリーで木が崖の上にあったことに気づかなかったこと、箱庭で作った世界が「寂しい世界」ということに気づかなかったこと。それは気づかなかったのではなくて、「気づくことが怖かった」のだということ・・・。
そこまで考えると今までNORIKAがいろんな習い事をしたり、自分の許容範囲を超えて動いてしまうことも納得がいきました。
単に経験がほしいだけじゃない。人のために必死になろうとしていただけじゃない。
要は自分が「孤独」なことに気づきたくなくて、それを見たくなくて必死になってたんだと・・・。
「寂しさ」を紛らわすためにやっている習い事や趣味はやはり続きませんからね。
私の場合、実はダンスがそうでした。たぶん始めた理由がMAを見て「楽しそうだな」っていうほかに「あの世界にいけば寂しくなくなるのかな」って無意識に思ったんだと思います。
最終的にスキューバダイビングを始めたから辞めたのですが(お金が続かなかったから)、もう1つの理由がやっていても孤独から抜け出せなかったから。
レッスンをしていてもどこかに寂しい気持ちがあったなって、今になると思います。特にチームにも入らなかったし、クラスに友達も出来なかったし・・・。
そう考えるとスキューバダイビングは無意識だとしてもそれだけじゃないものを見つけたから続いているのかもしれません。状況的に辞められないっていうのもあるかもしれませんが(笑)
人はひとりじゃないんだって、頭だけじゃなく、ちゃんと心で気づくことができました。
この箱庭の時、大変でした、感情のコントロールが出来なくて。今はさすがに落ち着きましたけどね。
今はなんだかすっきりした気分です。
最後にNR終了後に描きたくなって描いたアート。
テーマは「感情の誕生」です
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